2007年7月19日木曜日

殿様の生活(4)

芸州広島藩浅野家では、2日に1回朝食の後に入浴がありました。
湯殿までは小姓が従い、脱衣を手伝います。湯殿の中では側坊主が糠袋で擦り洗いをしたりと雑用をこなします。しかしこの側坊主、身分が低く殿様と直接会話ができません。
湯加減が熱すぎて入れない場合、殿様は「熱い熱い」と独り言をつぶやくだけ。側坊主はその様子を察して、戸口の小姓のところまで戻り、「殿様が何か仰ってます」と御注進して初めて埋め湯するなどの対策が採られるというのだから何とも間抜けな話です。お湯自体もよそで沸かしたものを運んでいたので、水が運ばれるのにも時間がかかったでしょう。
入浴が終わると体を拭くというのはなぜかなかったようで、そのまま麻の浴衣を羽織り、居間に戻るのですがこの浴衣、帯、紐はなくて前は開けたままだったとの事。
冬場はせっかく風呂で暖まったのに居間に着く頃には冷え切っていたそうです。

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