2008年8月22日金曜日

「地球の裏側から無人航空機でミサイルを発射する」兵士たちのストレス(wired vision)

ソースはこちらで。

戦争における「人殺し」の心理学という本を読みましたが、殺害する対象の年恰好や性別、表情などを見てしまうと正常な人間は本能的に同種殺しを避けようとして拒否反応を示すそうです。これは殺さなければ殺される、という状況に陥っても割合はあまり変わらず、この結果戦場での発砲率は第2次大戦ごろまでおよそ2割で推移してきたそうです。米軍やイスラエル軍などでは兵士に対して上官からの目標の指示、照準、発砲という一連のプロセスを繰り返し反復動作をさせ、被弾した場合に実物の人体そっくりな挙動をするターゲットを使って条件反射になるまで訓練するそうです。また罪の希薄化というプロセスを踏まないとPTSDなどの精神障害を招く原因にもなるとも述べられています。指揮官としては目標を指示しただけ。実際に殺人をしたわけじゃない。兵士としては自分で望んで殺したわけじゃない。指揮官の命令があったから訓練どおりの動作をしただけだ、と。

あいつらは悪い奴だ。悪い奴を殺して何が悪い、という自己弁護を使うようになると、一般住民まで巻き込んだ虐殺へと暴走しやすく、これを防ぐためにも条件反射になるまで発砲動作を繰り返させる必要があると述べられています。
他にも凱旋パレードの必要性、戦場に向かうのはなるべく速く、任務終了後後方に送られるまでは船などを使いなるべく長い時間をかける、などが要点として挙げられていました。この本はアメリカ陸軍で新兵教育プログラムにも組み入れられているとも書いてありましたが、記事によるとUAVのオペレーターたちにはこのプロセスが実践されていないようです。日中は軍事行動をとっておいて夜は帰宅して家族と食事・・・。
日常と戦場の境界が崩れてオペレーターの精神は休まることがなさそうです。また、ミサイルを発射したら目標への効果を確認するまでが任務とは。相手の目を見てしまったりすればこれから発砲する兵士にとってのストレスはどれだけのものか。せめてUAV一機の運用に対して2,3人のチームは必要かと思えてきます。
ランボーが果てしなく再生産されそうな勢いです。
「戦場では100万ドルもするような機械を操作したりした。それがここでは駐車場係にすらなれない!」

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