2010年7月2日金曜日

吉野家よ、株主として言わせてもらうわ

「牛丼戦争」の勝敗を左右する牛肉価格米国産の下落で吉野家の巻き返しあるかMONEYzine

吉野家の今の一人負けは原価だけの問題じゃないような気がするんだが。
他チェーン店を見渡してみろ。
松屋は定食が定番となり、すき家も看板で「カレー・牛丼」と併記して牛丼自身でもオクラとかチーズとかトッピングで勝負している。
ライバル他社は牛丼以外の部分で棲み分けを図り、それが当たっているんじゃないのか。
吉野家の現在の一人負けは牛丼以外の看板メニューを育てられなかったことも大きな要因ではあるまいか。だいたい、
「うな丼を食いたいから吉野家に行こうか」
という奴がいるのか。
僕もたった一株の株主ながら、吉野家のうな丼はまだ一度も食ったことがない。
店頭、広告に載るサンプル写真ですら丼に比してうなぎの何と小さいことか。
全然美味そうに見えないし、どちらかというと
「うなぎのタレ丼」
とでも改名したほうがいいんじゃないのか。
そしてレトルトをチンしただけであろうことが容易に想像出来るであろうパッケージ。
これがまた良くない。
うなぎが評判の店は例外なく店舗で焼いている。
煙こそうなぎ屋の看板といわんばかりに撒き散らして、香ばしい匂いで外を歩く人たちの嗅覚・味覚を刺激してくるところもある。
吉野家がうな丼を本当に売りたいのならせめてラーメン屋なんかでたまに見る、スモークのでる看板を屋外に設置しろ、と言いたい。
2,000~3,000円台のうな重がふつうに存在しているということは、それだけの金を出してでもうなぎはうまいものを食いたいというのが消費者の嗜好であり、レンジでチンしただけであろう工程を容易に想起させる間抜けさがマーケティングに失敗してると思わないのか。
「当店は注文いただいてから焼き始めるのでご提供まで30分ほどかかります」
と但し書きのあるうなぎ屋がなぜ潰れないのか。
うなぎにそれほどこだわる日本人が、チンしただけの粗末なサイズのうなぎをスーパーで買って帰るならともかく店で食うと思ってるのか。
大鍋でじっくり煮ている牛肉をどんぶり飯にさっと載せてすぐ提供できる牛丼とは対極にあるのがうなぎじゃないのか。
同じラインで新メニューを作るんなら、牛丼と同じ肉を同じだけ投入したビーフカレー丼とかにするべきだろう。この場合前の日のカレーが旨いと思う人が多いことからも
「長時間煮込んだ」
というのがセールスポイントで、
「提供するのは早いけど事前に入念に調理してますから」
というアピールが必要だと思う。いまメニューにある、具のないカレーなんかやめちまえ!
そんなのは学食だけで十分だ。

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