2015年11月17日火曜日

手水を廻せ

村を視察しに来たお代官さまが、
「明日の朝手水を廻せ」
とおっしゃられた。
しかし朝起きて顔を洗う習慣などない村人らはチョウズとはなんぞということになり、長老のところへ聞きに行くと
「はて、チョウズとは何かとな。ワシも知らんがきっと『長い』『頭』と書くんじゃろう」
とのこと、村一番の長い頭を持つ与作を連れてきて言い含め、朝になると村長の合図でお代官様の前で与作に頭をグルグル回させた。代官がこれは何かと聞くと
「へえ、お代官様ご所望の長頭を回しております」
「お代官様には特別、いつもより多めに回しておりますんで」
いつもは鴨居にぶつけたりして邪魔な頭がお代官様に気に入ってもらえるのかと、与作もここぞとばかりに長い頭をぶん回した。


小学生の時学芸会でこんな劇をやったが元になった民話の名前が思い出せん。検索したら「おろか村」とか「手水を回せ」のタイトルで出てくる。配役?もちろん長頭ですよ。

もっと驚いたのがこの話があちこちに土着していることだった。グーグルの検索結果からだけでも伊豆や千葉、隠岐、信濃、久留米などに伝わっている模様。
お代官は殿様だったり地頭だったりバリエーションがある。長老も本気で知らなかったり、物知りと言われて得意だったので知らないと言えずにあて推量だったりと違いがある。元祖はどこなのか。誰かが広めたのか。これってトリビアになりませんか。

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