2007年7月27日金曜日

「光学迷彩」実現も近い? 赤外線を屈折させるメタマテリアル(wired vision)



元記事はこちら。バーデュー大学というところで波長813ナノミリメートルの赤外線の屈折に成功したそうです。
現在はこの波長のみのようですが、可視光線のスペクトル全体を屈折させるようなマテリアルが開発されれば、光学迷彩の完成に近づきますね。図示すると上のイラストのような感じでしょうか。物体は光を反射する際に、表面の特性で光のスペクトルに変化を与えることで目やカメラで識別できる「色」を加味することで形が認識できるようになるわけですが、この反射を起こさずに入射光をコントロールすることで背景の光を前面に像を結ぶようにできればマテリアルの形は認識不可能です。赤外線の領域までコントロールできたらサーモグラフィでも感知できなくなります。屈折の際、乱反射を起こさずきちんと迂回して元の光を再構成するところまで必要だとは思いますが、すごい技術です。なんせマテリアル自体がそこにあるのか認識できなくなるわけですから、加工するのも一苦労でしょう。
まあ、まっさきに応用されるのは軍事利用だとは思います。兵士や軍用車両、航空機に取付か塗布されれば暗視装置にも映らない脅威が存在し続けることになります。地雷などのアンブッシュ(待ち伏せ)兵器もカモフラージュ不要になりますね。プレデター、グローバルホークという無人偵察機も高高度を飛行する必要がなくなります。SF作品に登場する技術が実現するのは夢想して楽しいですが、実際に出来上がってしまったらこれは恐ろしいですね・・・

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