2007年10月10日水曜日

「傭兵会社」ブラックウォーター:日本でも警備業務(wired vision)

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このあいだ、こういう本を読んだばかりでした。ブラックウォーター社はアメリカに本社を置く、要人や車両の警護、施設警備を請け負う総合セキュリティ企業で、イラクのファッルージャ掃蕩戦のきっかけとなった、同社警備員4名の殺害と遺体損壊の報道で世界的にその存在が知られるようになった企業です。警備員といっても軍の特殊部隊や警察出身者だけが採用されており、実態は国際条約で禁止されている傭兵とほぼ同義のようです。バグダッドで「定期便」と呼ばれる安全地帯と空港を結ぶ危険地帯での車両警備のルポなども載っていますが警備員と呼ぶにはあまりにも危険な仕事です。走行中に近づいてくる現地の車も、自爆の車両爆弾と見分けがつかない為接近してくる車両に対しては機関銃を警告射撃します。それでもなお近づいてくるようなら、移動中の現地人の一家だろうと構わずに攻撃を加えます。渋滞にはまってしまえば狙撃の的になってしまうため警備員たちも手分けして周囲を警戒するものの完璧にはテロリストの攻撃を防げないでいるようです。長年ゲリラと戦い非対称戦の経験が豊富な南アフリカ製のマンバ装甲車を使用していても地雷とは比べ物にならない威力の即席爆弾で簡単に吹っ飛ばされてしまいます。支援用の武装ヘリコプターなども所有していて、戦闘が発生した場合には車両部隊の現場離脱を支援するために空から周囲に攻撃を加えるなど日本で定年退職後のお父さんが勤めるような警備会社とは訳が違います。周辺国から次々に入ってくるテロリストと住民の反米感情でイラクはいまこれ以上ないくらいに危険な国になってしまいました。仕事がないため警察に就職した新婚夫婦も旦那さんの職業が知れると家族が皆殺しにされしまうため、奥さんたちは毎週違うホテルを渡り歩いて暮らしているというドキュメンタリーも見ました。イラクのこんな現状に比べたら日本はぬるすぎます。
そんな日本にもブラックウォーター社の警備が入っているというこのニュースは興味を引きました。
レーダー施設の運用と警備で100人が駐留しているそうですがレイセオン社の社員も含まれているそうなので施設の運用はレイセオンの社員だけでまかなっているんでしょうね。米軍の軍人は監督役が2人だけとの事。
日本なら在日米軍の兵士だけでもまかなえるんじゃないんですか?やっぱりこの「警備員」も武装してるんでしょうか。

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