2012年7月10日火曜日

女子攻兵というクレイジーな漫画。

どれぐらいかわからない、とにかく未来。人類は預言者という存在に影響を受けていた。預言者の予言に従ったことで異次元空間との通行が技術として確立し、増えすぎた人類が異次元空間の先に移民してるという舞台設定。これだけでもう訳わからん。

移民はやがて地球国家の連合軍と対立し全面戦争に突入、連合軍は預言者のもたらす技術で女子攻兵という、巨大なヒト型の通常兵器が無効化される兵器を開発し戦線に投入するが操縦者は女子攻兵からのフィードバックによる精神汚染という副作用に悩まされていた。ここまでだとエヴァっぽいね。

問題は女子攻兵の装備。ビルをひとまたぎするような巨大な生体兵器が、コギャル(死語)っぽい、丈の短い改造制服でサイズも巨大な携帯電話まで所持。燃料交換と称して人間よりデカイお菓子やサンドイッチ、レーションまでバクつき糞尿を排泄する。もちろん巨大サイズ。制服のバリエーションや下着のデザイン、メガネでの視力矯正、髪型やスリーサイズまでまちまちという個性に溢れ、規格品で構成される兵器にはあらざる仕様。

機体からのフィードバックで操縦者の精神汚染が進むと、その標準装備品の携帯電話を使って相手もいないのに通話やメールをするようになり、戦闘中だろうとお構いなしに「女子高生ごっこ」を繰り返して頭部の操縦席に閉じこもり、機体と一体化してしまい戦闘行動への支障どころか社会復帰できなくなってしまうという深刻な症状が連合軍を悩ませている。そんな精神汚染の進んだ女子攻兵(と、その操縦者)の問題行動を阻止(ようはぶっ殺す)するために編成された対女子攻兵部隊の隊長が主人公。
とある女子攻兵狩りの作戦行動中、隊長の機体が持つ携帯電話にツキコと名乗る者からデコメが届き「俺も精神汚染が進んだのか」とショックを受けるものの、メールには敵の行動予測が書かれており、その指示に従ったことで部隊は全滅を免れ作戦を完遂する。しかし謎の通信相手とメールの送受信を繰り返したことで隊長は精神汚染が深刻化したと司令部に判断され、検査(と称した人体解剖と標本化)対象にカテゴライズされてしまう。後送の直前、預言者発案による最重要機密の作戦命令が届き、その作戦に従事するなら検査は中止して女子攻兵にまた搭乗できるという。検査と言う名の殺処分の回避と女子攻兵への搭乗でもたらされる万能感、通常兵器が無効化されるというある意味戦場にあって一番安全な場所(女子攻兵の操縦席)への引きこもりへの魅力で二つ返事で了承する隊長だが、その作戦というのが現在の戦線から敵地の奥深く進んだところでツキコと名乗る者がメールをやり取りする電波の発信源があるので、自分の部隊を引き連れて調査しに行くのが目的と聞かされる。しかし敵地深く潜入する作戦中に機体のメンテナンスは期待できず、精神汚染が深刻化する限界時間をはるかに超えて女子攻兵に搭乗することで、無事帰還できたとしても検査送りは確実な片道切符の特攻作戦。自分にメールしてきたツキコと作戦対象のツキコが同一人物なのか、なぜ精神汚染が深刻化する要因でもある巨大携帯電話が生体兵器に装備されているのか。なぜ女子高生ルックなのか。なぜ外装に個体差があるのか。命がけの作戦の果てに何があるのか!

こんな感じで現在2巻まででたことろ。
女子攻兵の機体は人体をそのままスケールアップしたような作りで負傷すれば内蔵もぶちまけるグロ仕様。緊張が高まると失禁もするマニアックなイベントも搭載。
絵柄は大友克洋+うすね正俊+手書き時代の士郎正宗な風味。
読んでるだけでSAN値をごっそり削られたような読後感。でもわたし続きが気になります!

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